皆さんこんにちは。今日は、起業家、エンジェル投資家、そして哲学者であるNaval Ravikantの知恵が詰まった本、"シリコンバレー最重要思想家 ナヴァル・ラヴィカント"についてお話ししたいと思います。 この本は、Naval Ravikantのツイート、ポッドキャスト…
世間では「アウトドア・ブーム」と言われて久しく経つが、本書は、アウトドア活動中に遭遇するかもしれない様々な危険について紹介し、その対策を解説した本である。目次を見ると、第一章「山で死ぬ」では「すべって落ちて死ぬ」、「夏なのに寒さで死ぬ」な…
皆さんこんにちは。この本は、ロビン・ヒースによって書かれたもので、ストーンヘンジとその周辺の巨石文明について探求しています。ストーンヘンジが「暦」が組み込まれた壮大な祭祀装置であることが、1970年代以来徐々に解明されてきました。しかし、今も…
皆さんこんにちは。最近はマイクロブルワリーとして独自のビール(クラフトビール)を造る醸造所が増えてきました。今日はビールの魅力を存分に伝える書籍、「死ぬまでに飲みたいビール1001本」をご紹介します。 深い歴史、広がる世界 ビールの歴史は古代メソ…
2020年に発売され、一部で話題となった諏内えみの『育ちがいい人だけが知っていること』は、話し方、食べ方、ふるまい、お付き合いの心得など、'育ちのいい人'にとっては当たり前だとされるマナーと常識を250項目にわたり解説しています 。しかし、その内容…
皆さんこんにちは。齊藤彩によって著されたノンフィクション『母という呪縛 娘という牢獄』は、一人の女性が母親によって課された過酷な期待と、それに伴う心理的・物理的な束縛、そして不幸な結末を淡々とリアルに描写しています。幼い頃から医学部への進学…
1956年に発表されたロバート・A・ハインラインによる古典的SF小説であり、代表作ともされている本書。実は今更初めて読んでみた。名作として名高いのは知っていたが、なんの予備知識もなく頁を繰ってみると、最初の頃は一人称の主人公の回りくどい言い回しや…
2月13日は「NISAの日」だそうだが、今年の1月から新NISAがスタートした。「貯蓄から投資」の流れが徐々に広がっている中で、「投資って難しそう」と思ってる人は多いのではないか。本著はヘッジファンドに20年間在籍したプロの機関投資家が投資初心者〜中級…
本書では、カリスマ編集者であり実業家でもある「幻冬舎」社長の見城 徹氏のこれまでの人生と人間性を、彼の独特の言葉と共に紹介している。本の構成は51のエピソードに分かれ、それぞれで非常に為になる教訓が示されている。 例えば、彼によれば、この世に…
100分de名著のプロデューサー秋満義彦の企画・制作の舞台裏。名著と出会い直し、あなたも人生をより豊かにしよう。 「100分de名著」といえば、言わずと知れた10年以上続くNHKの長寿番組なのでご存じの方も多いのではないだろうか。番組コンセプトは「名著は…
さて、タイトルからよくある教養系の語学の本かと想像したら大間違い。著者は韓国人で、東アジア初のロタ・ロマーナの弁護士であるハン・ドンイル氏。ロタ・ロマーナとは700年の歴史を持ち、カトリック教会の司法権最高機関であるバチカン裁判所。そんな著者…
みなさんこんにちは。イトーヨーカドーグループの創業者、伊藤雅俊さんの『商いの道』は、ビジネスの心臓部に迫る洞察と知恵が詰まっていて、現代の経営者や起業家、そしてビジネスにちょっとでも興味がある人におすすめのビジネス書です。 戦後の焼け野原か…
この本は山田康弘氏による興味深い著作で、縄文時代の人々の生活、文化、そして恋愛観に迫ります。私などは縄文時代と聞くと、火焔式土器や遮光器土偶くらいしか思い浮かびません。しかし、本書はこれらの遺物だけでなく、DNA解析など最新の科学的手法を通じ…
私が初めて読んだ北方謙三の小説。今でこそ『三国志』や『水滸伝』などと言った『中国歴史小説のアツいヤツ版』の作家になっているが、元々は『逃がれの街』『友よ、静かに瞑れ』といったハードボイルド作家として鳴らしていた。何故現代劇から身を引いてし…
私が初めて読んだ北方謙三の小説。今でこそ『三国志』や『水滸伝』などと言った『中国歴史小説のアツいヤツ版』の作家になっているが、元々は『逃がれの街』『友よ、静かに瞑れ』といったハードボイルド作家として鳴らしていた。何故現代劇から身を引いてし…
200万部を突破したベストセラー『嫌われる勇気』。およそ2年ぶりにアドラー心理学の入門書である本書を読んでみた。読む度に自分に響く言葉が違い、何度も繰り返し読みたくなる名著である。「哲人」と「青年」の対話形式で話が進んでいくため、読みやすいの…
こんにちは皆さん。先日、映画『ゴールデン・カムイ』を見てきました。明治時代の北海道を舞台としたストーリーです。そこで今日は以前読んだ本、『羆嵐』についお話しします。 自然の中には、我々人間が理解し、制御することのできない力が存在します。それ…
こんにちは、皆さん。今日は児童文学、「いやいやえん」についてお話ししたいと思います。この本は中川李枝子作、大村百合子絵による短編連作童話集で、全7話で構成されています。 本の概要「いやいやえん」の主人公は元気だけどわがままできかんぼうの保育…
みなさん、こんにちは。今回は、黒川博行さんの小説「勁草」と、それを基にした映画「BAD LANDS バッド・ランズ」の違いについてお話ししたいと思います。 原作「勁草」の物語:「勁草」の物語は、振込め詐欺グループの手下として働く主人公の日常から始まり…
アイデア創出のプロセスについて考察したジェームス・W・ヤングの「アイデアの作り方」は、アイデア生成のための具体的なステップを提供し、創造的思考におけるマスターピースと呼ぶにふさわしい一冊です。 既存知の再構築 ヤングは、アイデアがゼロから生ま…
さすが村上春樹。直接的な言い方をせずに現代社会を生きる私たちにゾクッとした感覚を味あわせてくれる。 「一人称単数」は短編集の中の15ページほどの短い小説である。 簡潔に言うと、クローゼットからほとんど着たことのないスーツを見つけたので、そのス…
みなさんこんにちは、今回は柞刈湯葉による奇想天外なSF短編集「まず牛を球とします。」を紹介します。このタイトルを見て、数学や物理の深い話かと思いきや、実は全く違う内容が待っていました。タイトルの秘密「まず牛を球とします。」という言葉からは、…
みなさんこんにちは、今回は柞刈湯葉による奇想天外なSF短編集「まず牛を球とします。」を紹介します。このタイトルを見て、数学や物理の深い話かと思いきや、実は全く違う内容が待っていました。タイトルの秘密「まず牛を球とします。」という言葉からは、…
精神を病んで自殺を図り、脳死状態となったノンフィクション作家柳田邦男の次男との11日間の葛藤、迷い、未来について書かれた本著。泣かせる本ではない。生き続けることの意味を我々に問いかける本である。 父が紡いだというよりはさすがノンフィクション作…
これを読んだら、あなたは運動せずにはいられない。 ノーベル生理学・医学賞を選定する期間「カロリンスカ研究所」でリサーチャーとして活動し、脳研究の最前線で活躍する精神科医である著者による、科学的根拠に基づいたわかりやすく解説された脳のパフォー…
これを読んだら、あなたは運動せずにはいられない。 ノーベル生理学・医学賞を選定する期間「カロリンスカ研究所」でリサーチャーとして活動し、脳研究の最前線で活躍する精神科医である著者による、科学的根拠に基づいたわかりやすく解説された脳のパフォー…
マスカレード・ホテル (集英社文庫) 作者:東野 圭吾 集英社 Amazon 皆さんこんにちは。東野圭吾の「マスカレードホテル」を読みました。この物語は、連続殺人事件の捜査のために、一人の刑事が高級ホテルのフロントスタッフに扮して潜入するところから始まり…
皆さんこんにちは。今日紹介する馳星周の「四神の旗」は、以前紹介した「比ぶ者無き」の続編として、日本の古代史を背景にした藤原家の物語を描きます。前作の主人公である藤原不比等の死後、彼の四人の息子たちが藤原家の運命を継ぎます。 四兄弟、異なる道…
本誌は1977年初出のものを文庫化したもので、何故今更読んでみたのかと言うと、手塚治虫自体がどういう具合に創作しているのかが知れるであろうと思ったからだ。漫画の神様の作品作りとは一体どんなものだろうか? そういう次第。まえがきで、「この本は、い…
新年一冊目にして、最高の作品と出会いました。 本書は喜多川 泰さん著、落語をテーマにした小説。主人公の門田 暖平は、群馬から東京のとある大学に進学し、ひょんなことから落語研究会に入ることとなる。 そこでの出会いや出来事、様々な体験、主人公の両…