「兄弟、五人あって、みんなロマンスが好きだった。」
この一文から始まる「愛と美について」は、太宰治全集2に収録されている約50頁弱の短いお話です。
ある家族の何でもない日常の話なのですが、この家族、所謂「文学一家」というやつで、暇さえあれば家族集まって物語を考えて遊んでいるなんとも微笑ましい家族なのです。
口調なども独特な、個性豊かな五人の兄弟たちが繰り広げる劇中劇を楽しむことができ、太宰の文学者としてのレベルの高さも伺えます。
太宰治と言えば暗いイメージが強い方も多いと思いますが、これを読めば印象変わること間違いなし!
「太宰ってこんな話書くんだ!」と新たな発見ができるでしょう。
これを読んで是非太宰治の印象を変えちゃってください!