まだ名もなき書評Blog

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HIU公式書評ブログ

堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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スポーツの原点を思い出す! 『ピンポン』 著作 松本大洋

松本大洋独特のタッチで描かれた卓球漫画の名作「ピンポン」

幼い頃から卓球に親しみ自分の才能を自覚する「ペコ」とそんな「ペコ」に憧れを抱く「スマイル」は幼馴染の親友同士。
「卓球でテッペンを取れる」と思ってた「ペコ」はいつの間にか自分より劣っていた筈の「スマイル」に先を越されてしまう。自分には才能がないと自暴自棄になる「ペコ」と、自分が憧れた「ヒーロー星野」が戻ってくるのをずっと待っている「スマイル」。そんな二人の青年の友情を描いた熱血卓球漫画!

…と、表面的に捉えるのならこれでいいのですが、この作品はもっと深く、「スポーツの原点とは何か」というところに触れた作品になっています。

才能に胡座をかき努力をせず敗北を経験した星「ペコ」は、もう一人の幼馴染である「アクマ」に背中を押され、真剣に卓球に向き合う決意をする。そして様々なライバル達とぶつかっていくが、皆それぞれ並々ならぬ事情を抱えて卓球をしています。その姿は苦痛さえ感じてしまう。だけれども、真剣に卓球と向き合うことを決め、「誰より卓球が好き」なことに気付き全力でプレイを楽しむ「ペコ」と戦う苦痛に顔を歪めていた選手達は思い出すのです。

「卓球って楽しい!」

私も十年近くスポーツをしていたのですが、その原点は「楽しい」でした。
競走世界に入り勝ち負けにこだわりいつの間にか忘れてしまうことですが、誰でも、どんなスポーツでも、その原点は「楽しい」なんです。そして、最後まで楽しんだ者だけが勝者となる。

この作品はスポーツの熱さと青年たちの友情だけでなく、スポーツの始まりは何だったのかをもう一度思い出させてくれる作品となっているのです。