まだ名もなき書評Blog

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HIU公式書評ブログ

堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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男はみんな覗き魔だ『覗くモーテル観察日誌』覗き穴のあるラブホを経営していた男の記録 著者 ゲイ・タリーズ(文春e-book)

覗きは好きですか?男は皆覗きが好きだと、モーテル経営者のフースは語る。フースは1957年からモーテル、いわゆるラブホを経営している。しかし、そのモーテルはフースによる改造で天井に特殊な通気口を作成し、部屋が覗けるようになっている。フースはそこで何十年もに渡り他人のプライベート、そして性行為を覗き日誌をつけてきた。その記録である。

初めフースは単純に他人のプライベートをのぞいていた。しかし、それではこの本はただの変態日記に過ぎない。フースは男女関係、性行為についての世界で最も詳細な研究を行ってきた。金の話や仕事の話、喧嘩しかしない不幸な夫婦、不倫をする男女、レズビアンホモセクシャル、近親相姦、夫婦交換、グループ行為の観察結果などにとどまらず、EDと妻に言っているが妻がバスルームに行った隙に自慰行為に励む夫。セックスレスの夫婦の現実。自慰行為に励む女性の特徴。世の中の夫婦の悩み男女の悩み、そしてその解釈、考察がフースにより述べられている。

また、覗きを行なっていくと時代による変化も大きく観察された。例えば年々増えていく異人種カップルなど。また、異人種カップルが100%行うという特徴も観察された。

フースは覗くだけでなく実験も色々行った。ある時は、モーテルにエロ本や大人のおもちゃを置くと人はどう反応するか?。ある時は、南京錠付きのスーツケースを放置すると人はどう行動するのか。統計的にデータに基づいた解釈を行なっている。

そして、その中でフースは幸せになれる夫婦、愛の形についても答えを出し始める。そして、何故フースは覗きの日誌を本にし公開しようと考えたのか・・・。

この本をエロ本だと解釈してはいけない。この本の内容はサイエンスであり、世界一の愛についての研究者の論文である。人類は皆男女関係に悩み苦しむ。フースによる30年間の研究成果を学ぶことで愛の真実、幸せの真実に近づけるのではないだろうか。